メイキング   3.人物〜仕上げ                                3 / 3 page
@髪の毛を塗る

いつもはペンタブで淡々と色と置いていくのだが、今回は夜の人物ということでよく私がする塗り方を説明します。
夜の場合どうしても背景から人物だけ浮いてしまうことがあります。そこで、まずベースに濃い色から薄い色というグラデーションを一枚使います。 その上に透明度を落とした色を重ねていく手法をとります。
まあ、自力で描けないので、ズルですね。

あとは綺麗に消しゴムで整えます。これ一番嫌い・・・



A服の彩色

皮膚にしても服にしてもレイヤーはたくさん使います。失敗しても取り返しがつくように。
今回は5枚くらい。元のベースとなるレイヤー+影2枚+模様+光沢

ベースの色をつけ、ラインを別レイヤーで ライン部分を乗算にするとこんな感じ。
ラインの上にレイヤーで影をつける。そうするとライン部分にも陰影がつきます。 上記のようにラインのレイヤーを乗算にするとこの順序はどうでもよくなります。 最後に光沢。これの入れ具合で光の当たる方向とか決まるのでよく考えて描く方がいいです。
ちょっと色が明るすぎるので修正。ここがソフトのいいところ。

イメージ-色調補正-色相・彩度で色目を帰ることができるのでお好みで変更する。今回は彩度を落としました。

人物に関しては自分の好みの方法で好きに塗るほうがいいですね。これはあくまでも私のやり方。



Bちょっと余談  「装飾」  ・・・でも私の中ではこれ結構ポイント部分です

そこで靴とか袖とか些細なことだが模様を入れていく。無地よりやっぱり綺麗さが違うと思います。 模様は結構大変なので時々模様の絵だけを作成しておきます。草模様や、花、蝶々などなど。イザというときに役立ちます。

これは透明のレイヤーにペンで絵を描いたもの。フリーハンドで適当に。もちろん解像度は1000ピクセルくらいでゆっくり描きました。

使う時はこれを縮小変形などなどで有効利用です。

私のイラストにはよくこの模様を使用します。

今回のイラストには実は袖、靴に柄を入れています。見えないけどね・・・オーバーレイ・焼き込み、除外などいろんなレイヤーを試すと面白いと思います。




Cさてこれで人物&背景は完成なので仕上げに移ります。  ここからが私の楽しみ。

色を塗ったばかりのレイヤー統合

ちょうちんに火をともします。 オレンジでオーバーレイ

髪の毛や皮膚にちょうちんの暖かい色をのせていきます。細かな作業ですがこれするのとしないのはずいぶん違うと思います。

今回の絵は人物は「サブ」なんですがこうゆう部分にはこだわりたいです。

かずら橋の部分も拡大するとこんな感じで怪しい絵ですが・・・ きちんと色を入れてやります。これまた結構手間なんですがね。仏にペンでちまちま作業です。

web用に保存で1枚のjpeg画像にします。そして完成です。

お付き合いありがとうございました。

完成画像はカラーイラストに展示しています。
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